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難易度が低いかもしれないドイリー

 レース糸で輪の作り目をすると、糸を引き締めても穴は残るのだと初めて知った。

 ちょっと簡単なやつを編みたかったので、次に編もうと決めていたものはいったん措いてこちらを選択。
[free] 100 pieces of crochet_002 | Crochet Kasaishi

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こんにちは。笠石あき(@aki_kasaishi )です。 レース糸にラメ糸を引きそろえることで、面白い表情の円形モチーフができました。コースターにちょうど良い大きさです。原色糸でカラフルにしても楽しそうだし、太い糸で編んでドイリー風に使っ

 リンク先の画像では糸を2種類使っているのがよくわからないけれど(本文を読むまでわからなかった)、指示通りの段で糸を替えたらこうなった。
 グレーと青の組み合わせは意外と悪くない。というか、グレーはわりと万能なのだろうか。ピンクやえんじ色にグレーを合わせている編み小物を見たことがあるが、あれも違和感なかったな。

 今回は編み図は見ず、英文の説明だけで編んでみた。かぎ針編みの英文パターンはアメリカ表記かイギリス表記かの違いをわかっていれば、少ない知識でもわりとだいたいなんとかなると個人的には思う。こないだのかぎ針ケースのような特殊なこと(編み進める方向の変え方)がない限り。

 編み方の記載方法がなんであれ、気をつけるべきは目数だとまた痛感した。前回のドイリーにくらべれば何も難しいことはない部分で目数が合わなくなってしまった。
 というわけで、対策。
 直径が小さいので、このくらいのマーカーをつけただけでも大変な有り様に見えてしまうが、背に腹は代えられない。引っかけるタイプのマーカーが落ちないよう、目的の目だけでなく先端を別の目に通して固定。
 どれだけ必死なのか。
 それに加えて、レース糸は糸替えをするとなかなか不安定だったので、少し編んで安定するまでの間は糸端をクリップで編み地に固定。
 ほんと必死だな……

 こんなことをしているものの、編み方自体は前回のものにくらべて簡単な部類に入る。このデザイナーさんお得意の引き上げ編みも終わりの方の1段だけにしか出てこないし、それほどトリッキーなこともしていない。
 だからというわけではないが、最後の段で拾う位置を間違えた。編む前にパターンを読んで「うしろ側のループのみ拾う」とわかっていたのに、油断というかぼんやりしていたというか、両方拾って一周編んでしまった。それに気がついたのは、糸を切ってチェーンつなぎをやったあと。
 間違えたとはいえ何もおかしなことはない。
 ないのだが、もやもやしたので編み直した。たかが120目のこま編みと云ってしまえばそれまでだが、20番レース糸でちまちまとこま編みを編むのは地味にしんどい。

 加えてレース糸は、ちょっとゆるく編んだらきちんとゆるんでくれるという容赦ない仕様。ウールのように「よほどゆるくなければ毛糸がなんとかなってくれる」ということはない。細いうえにこんな仕様では、うまく編めなくて嫌気がさしてもしょうがない。20番でこうなのだから、金票40番に至っては己の雑っぷりを思い知るために編むようなものである。
 しかし、今のところはどういうわけかこれが楽しい。楽しいと感じる理由が編み物についての向上心ゆえであればいいのだが、残念ながら階段の4段目から飛び降りるのが限界だった小学生が、5段目からのジャンプに挑戦する心理に似ている。技術の向上はどうでもよくて、単に5段目からジャンプして無事に着地したいだけにすぎない。目の前のことしか考えていない。

 なので目の前の編み間違いをやり直した。ちなみにわたしの技量では、前段を両方拾う場合もうしろ側だけ拾う場合も、そう大差ない仕上がりになる。
 ともあれ、編み方は難しくないのに出来栄えはそれなりに凝った感じ。グレーの糸は銀色のようにも見えてなかなかである。さて金票40番で編むのはいつにしようか。