今回の金票40番のドイリーは、いつもの適当なやり方ではなくきちんとこういうものを使った。
大きさは一辺30cmほどなので扱いやすい。「折りジワがついたら当て布をして中温でアイロンをかけてください」と書いてあったが、かけてなおこの鮮明な折りジワ。これはもう模様としての折り目なのだと割り切るしかない。 ともあれガイド線を頼りに均等にピンを打つべく努力してみた。中央には虫ピンを刺したが、引っ張るとずれるので上下に打つときは指で押さえていた。意味あるのかこのピン。特に打つ順序などの説明は書かれておらず、なんとなく向かい合う頂点ごとに留めていけばいいような気がしたのでそうやった。
頂点にどうピンを打つのかもはっきり云って謎で、アイロンがかけられるよう斜めに刺せと書いてあるがどっち向きの「斜め」だよ。
中心に針先が向くような刺し方で固定できそうな気もするが、シート下のアイロン台の中綿は大した厚さもなく固さもないので、ドイリーが元に戻ろうとする力に負けそうな気もする。
結局、ピンの打ち方なんか調べても無駄だろうなと思ったので、適当にやることにした。
まずは先端のピコットにピンの片足を通し、
ピコットを通したピンの先端を引っ張りたい位置に刺す。このとき、ガイド線の直線ではなく弧の方向に向かって軽く傾けて刺す。 それからもう片方の足を、先に刺したのと同じ直線上で、弧の方向に向かって軽く傾けて刺す。 果たしてこれでいいのか。わからないが正解を調べようがないし、とにかくなんか固定されたみたいなのでもういいや。 ピンを傾ける角度を一方向に揃えないと邪魔になることには途中で気がついた。別に大丈夫じゃねと軽く考えていたけれど、やってみるとけっこう邪魔で刺しにくくなる。いや、何かうまいやりようはあるのだろうが。 最終的にこうなったので、一応、それなりにうまくやれたのではないか。
太陽のフレアのような頂点と頂点の間には、小さなピコットがある。ここにもピンを打つべきかどうか迷って結局やめたが、やっておけばよかったかもしれない。 ドイリーというのは仕上げでけっこう迷うもんだな……たとえシンプルな円形だったとしても、円周の曲線をきれいに出すピン打ちはそう簡単ではない気がする。5mm間隔で打たないと角張ってしまうんじゃないだろうか。
乾いてぱりっとしたドイリーをなんとなく日に透かしてみた。
引っ張ったときに隙間が均等であるか、というのはどのくらい安定して編めているかを確認する手だてになるのだろうか。金票40番の3回目にしてはましなような、ずいぶんばらけているような。
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