編集

キウイを編む

2
 タイトルを書いたら「編みかけはどうなったんだ」と自分を問い詰めたくなった。

 ……まあ、それはそれとして。

 久し振りにあみぐるみを編むことにした。ブツはキウイ。果物のやつではなくて飛べない鳥の方。
 使うのは3/0号のかぎ針。このところ2/0号とか1.00mmを使う機会が激増しているのでなんだか早く編めそうな気がする。が、いざかぎ針ケースから取り出したら太さは2/0号とさほど変わらなかった。0.3mmしか違わないのだから当たり前だ。

 ともあれ、まずは編み図を眺めてどの部分から編むか考えた。どういうわけか、内藤商事の妙なあみぐるみシリーズ(勝手に命名)のうさぎもわにも、胴体はいちばん最後に編むのが習わしになっている。きっと深層心理で、小さいパーツから編むことで練習代わりのつもりにしているのだろう。小さい部分こそ難しいのにな。
 でもやっぱり今回も、胴体はあとまわしで腿から編むことにした。わにを編むときにまぶたというパーツがあって驚いたが、キウイは腿か……うさぎにはヘソがあったし、他のあみぐるみキットにどんなパーツがあるのか気になってしょうがない。

 輪の作り目をするために糸を親指に巻くと、レース糸よりずっと太いので少し戸惑った。
 これなら引き締めるための目印なくてもよくね?と思ったけれど、あって困るものではないので目印をつけた。なんだかんだ云ってもこの方法は楽なのだ。
輪の作り目を簡単に引き締める策 | ハチドリの記

輪の作り目を簡単に引き締める策 | ハチドリの記

 かぎ針でお馴染の輪の作り目で、初心者にありがちなのがこういうの。  必要目数を編んだら輪の残りがわずか。輪が小さかったなー。  基礎本には「糸端を引き、動く方の輪を引き締める」と書いてあるが  どっちだ、動いたのは。こんなせまいところじゃわかんないよ。

 それにしても、レース編みの効果は絶大だ。ダルマの20番レース糸でもずいぶん編みやすいが、今回使っているナイフメーラは更に太くて目が拾いやすくてどんどん編み地ができあがっていく。たった2段編んだだけでもう人さし指の先くらい。レース糸じゃこうはいかない。
 ……感覚の錯覚に引きずられてつい速度があがってしまうので、つとめて丁寧に編むつもりでいないと雑な編み地になりかねない。
 効果は絶大、というか、自分の場合に限っていえば悪影響ですらあるな。気をつけよう。