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週末の出来事

 土曜日から靴下編みに時間を費やし、夜も飲まずに編み続けた。といっても、飲まないと眠気を忘れてしまうのか気がついたら3時だったり、それで日曜は昼くらいまで寝ていたり、そもそも土曜日だってごみ出しのために早起きしたはいいけれど、ごみを出して朝ごはんを食べたあとうっかり二度寝し起きたら昼すぎ。

 そんなだらしない週末の結果、右足のかかとまで編めた。
 なぜ土曜に飲まずにいたかというと、さすがに慣れない引き返し編みを英文パターンのままで編むのが不安だったからである。
 そう、今回は「編む前に英文パターンを読み、編み方を日本語でまとめる」という作業をせずに編んでいるのだ。英文読解に関してはバカの一言で片づけられるレベルなのに、酒の勢いで場当たり的に英文を読んで「たぶんこうだろ」で編むという無謀な仕儀。せめて翻訳機能でも使えばいいのに、その発想すら頭にない。わからない単語も前後の雰囲気で「たぶんこう」。我ながらひどい。

 といっても、過去に模様違いのパターンを頑張って読み解きながら模様なしで編んでみたことはあるので、おおよその流れを把握しているからなんとかなった。
人生16番目の手編みの靴下 | ハチドリの記

人生16番目の手編みの靴下 | ハチドリの記

 ようやっとできた。 https://ravel.me/interim/u1  ぼてっとしているけど足にぴったり。やはり微妙に小さかったかも、というのはあるが、英語に苦労しつつもどうにかこうにか。棒針の境目もなんとかどうにか。  それにしてもやっぱりつま先から編むのは難しい。とり...

 そのときに手順を細かく記録してはいたが、今回のパターンがまったく同じなのかは不明だし、ノートを読み返してみるとそのまま転用するのではなく英文パターンを読み直した方がいいと判断した。今回はきちんと編み込み模様も編むし。

 それにしても、やはりつま先から編むのは難しい。楽をするためにミニ輪針を使っているが、これだと試着して大きさを試しにくいのだ。
 履き口からであれば、試着したいときに輪針の長さが問題になることはない。が、つま先から編んでいると、試着したいときに限って足回りの大きいところに輪針がくる。そこでラバーチューブの出番となるが、これまた2.5mmの編み目には向かない太さで、通すのに一苦労。面倒すぎるあまり、「いいかげんここでいっぺん試着しないと駄目だ」という瞬間まで、サイズに不安を抱えながら編んでいた始末だ。
 ……だいたい大丈夫。だと思う。たぶん。
 でもかかと周辺が微妙にゆるい気がする。足首に近い甲のあたりも。すねを編めば引っ張られていい感じになるだろうか? 履き口から編むときは既にすねを編んだあとなので、かかとや甲のあたりは履いたときの状態になる。でもつま先から編んでいると、これでいいのか判断できない。前回どうだったかは忘れた。

 まあいいや。どのみち最後まで編まないとわからない。

 もし次に編むのなら、いつもの靴下の編み方で模様を入れるのもいいのかもしれない。が、この靴下のガセットが足裏に三角形で設けられているデザインが好きなので、どうすれば履き口からこのようなかたちに編めるのか思案しているところだ。
 ガセットがある段でも、ガセット以外の模様のはじまりは変わらないので、ガセット部分は靴下を切り開いたところに設けられているのではないかと思う。ということは、後付けの靴下のようにガセットも後付けにできるのではないだろうか(そうなると、後付けする段は輪編みではなく往復編みで編む必要があるが)。

 問題はかかとの引き返し編み部分で、ここを編む楽しさは正直なところ残したい。まだ簡単に編めるレベルではないのだが楽しいのだ。
 となると、ガセットからかかとにかけてはつま先から編むときの方向を維持しなければならない。逆方向に模様を編んだらどうなるのかという問題もあるが、構造をしっかり捉えて考えればできなくもないか? ややこしくなりそうだけれど。

 編み図が洋裁のパターンみたいな図で載っているのが当たり前だった時代の靴下って、どういう編み図だったんだろう。足にフィットすることを考慮して小さめに編むとして、足の実測に対してどういう計算をしていたのか。

 結局、理屈を理解して思い通りに設計するか、身に合わせながら様子を見つつ調整していくか、どっちかだな。
 すぐにできるのは後者だから、つま先から編んでいて試着するときは5本針に替えるか。あれならミニ輪針よりも広げられるので試着も思いのままだ。試着する段のときに編みながら目を移せばいいわけで、試着不要の部分はミニ輪針に替えれば楽に編み進められるな。

 でも次は左足なので、右足に合わせながら編んでいくとしよう。