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人生10番目の手編みの靴下

 靴下を10組も編めば、多少なりとも上達を実感できるはず。

 はずなんだけれど……
 毛糸や編み針、編み方などを毎回のように変えているので、正直よくわからない。「こうやってみよう」という思いつきをわりと気軽に試してみることはできるので、そういう意味では少しは上達していると思うが。最初のうちは、失敗したらすべて最初から編み直すしかない事態になりそうで、書いてある通りに編むしかできなかったもんな。

 そう、ある程度できるようになると、あれこれ試してみたくなる。
 いちばん手をつけやすかったのが、履き口・かかと・つま先の毛糸を替えることで、最初にやったのは3番目に編んだ靴下。
 この靴下ははじめてミニ輪針で編んだうえ、完成後しばらくしてから小さい片方を途中から切り離して編み足したりもした。ほぼすべてノルウェー式で編んだのもこれが最初だったようなので、いろんな意味で初めて尽くしだったというわけか。
 そういえばこれは既存の編み図通りに編んだわけではなくて、2番目に編んだ変則ゴム編みの靴下の一部をメリヤス編みに変更して編んだやつだった。単に脛と甲をメリヤス編みに変更しただけとはいえ、2組編んだだけでもうカスタマイズするあたり、無謀さは死んでも治りそうにないなと思う。
 あ、着るものも2着編んだだけでカスタマイズしようとしているな……

 3組目で前述のような初挑戦をいろいろやったわけだが、実はその後は変わったことはしていない。ベースにあるのはマルティナさんの平和の靴下とYukaさんの変則ゴム編みの靴下で、その通りに編むか、かかとだけ編み方を変える程度。
魔法の毛糸でクリスマス。「平和の靴下」の編み方とラッピングのアイデア/梅村マルティナさん - 天然生活web

魔法の毛糸でクリスマス。「平和の靴下」の編み方とラッピングのアイデア/梅村マルティナさん - 天然生活web

魔法の毛糸・Opalを使った「平和の靴下」の編み方とラッピングのアイデアを、KFSの梅村マルティナさんに教わります。一本の毛糸をシンプルに編み進めるだけで、彩り豊かな模様が現れる、魔法の毛糸・Opal。クリスマスやバザーなどへの贈りものに向く、手軽に編める小物とラッピングアイデアです。(『天然生活』2020年1月号掲載)

履き口から編むくつ下の編み方覚書

履き口から編むくつ下の編み方覚書

 ここのところ52 Weeks of Socksプロジェクトをやっているため、くつ下をたくさん編んでいますが、自分で考えた超シンプルなくつ下はたまーにしか編みません。つま先から編むくつ下は自分のパター


 で、今回はかかとの編み方をこちらの方法でやってみたので、久し振りに新しい取り組みをしたことになる。

●【編み込み】カモシカの靴下を編んでみました!


 ならば次に新しいことをやるのは17組目の靴下かなあ、と思ったが、次の靴下でやらなければならない気配。
 毛糸の残りに少し余裕があったのでつい2cmほど多く編んだら、つま先の一部が余っているのが気になった。
 わたしの足は親指と2番目の指がほぼ同じくらいの長さで、中指から小指までは少しずつ短くなっていく。しかも小指の先端は、親指のちょうど半分くらいのところと同じ高さにあるので、上の画像のように足の内側と外側の高さにけっこうな差がある。
 これまでは足にぴったりの靴下を編んできたけれど、今回のように微妙にゆとりがある程度に編むと、ゆとりの大きい部分が気になってしまうようだ。

 となると、足の形状に合ったつま先を編んでみようという気にならないわけがない。
 しかも過去に参考にした靴下はつま先の両側を同じように減らしていく編み方なので、自分で減らし方を考えるしかない。

 わたしが編んだことのある靴下は、つま先の段数は最大で20段。その段数で自分のつま先のカーブをきれいに減らせるだろうか。2目一度を2回続けてやるとガタガタになりそうだから、つま先の段数を増やさないと駄目だったりするのかな。
 上の写真を撮ったあとで「クリップではさんだところを減らせばいいのか」と単純に考えたけれど、きれいな曲線にするのはそう簡単じゃないような気がしてきた。布なら縫ってしまえば済むのだが。

 靴下を編み上げたことで手持ちの編みかけがすべてなくなったけれど、次に編むもの(またもやノースリーブと靴下)はどっちもおいそれと着手できねえぞ……