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別の方法に挑む

 棒針にかかった状態での2目ゴム編み止めは、外した目に糸を通さねばならないという点がどうにも難関だと思う。ただ糸を通して棒針から外しただけの目であればまだましだと思うが、それなりに糸を引き締めた目を拾えって、どれ拾えばいいんだよ。見分けがつかない。

 だから捨て編みという方法を知ったときはとても嬉しかったのだが、ノースリーブの襟ではなぜかうまくいかなかった。おそらく捨て編みに使う糸が適切ではなかったのだと思うが、糸の適度な引き具合というものを理解していないので、なおさら難しかったのかもしれない。
 袖ぐりも同じゴム編み止めが必要なのだが、さすがに不安になった。うまくいくはずの方法でうまくできなかったと思ってしまったのだから、同じことをまたやろうと思えるわけがない。
 捨て編みに適した糸を探そうとも思ったのだが、不意に「表目と裏目を2本の棒針に分ける」という方法があるのを思い出した。

●【 ピンポイント 】2目ゴム編み止めのやり方【sheepl】


 これはいつもの「めんどくさそうだな」という理由で選ばなかった方法である。が、捨て編みを使う方法を知るまでは、もしやるならこの方法しかないとも思っていた。

 面倒だと思うことを自分にやらせるのはけっこう大変だ。我ながら、めんどくさがりの自分が本当にめんどくさい。死ぬまでこれかと思うとうんざりする。
 でもどうにかするしかないので、「捨て編みをする手間と比較したらどっちが面倒か」ということを自分に考えさせた。
 すると、捨て編みを編むのと目を移し替えるのとでは大差ないような気がしてきた。ならば、一度くらいこの方法を試してみてもいいんじゃないだろうか。
 ……すぐに「どうにかするしかないんだから上の動画の方法でやろう」とならないのはなんでなんだろうな。

 まあいいや。
 とにかく、棒針2本を使ってメリヤスはぎ方式でゴム編み止めである。
 輪にして止める場合のはじめとおわりは、運のいいことにこの本にきちんと載っていた。
いちばんよくわかる 新・棒針あみの基礎

いちばんよくわかる 新・棒針あみの基礎

既刊『いちばんよくわかる棒針あみの基礎』のリニューアル版。針や糸の持ち方からセーターを編むためのテクニックまで、幅広いニーズに応えるこれまでの内容は変わらず、よりわかりやすい解説と新たなテクニックの追加をし、一層充実した内容になっています。...

 相変わらず本の説明は省略が多くて理解に時間がかかるけれど、今回はさすがに粘った。はじめとおわりだけである。その部分だけ、文章で説明されていない部分を図から読み取って書き起こし、その内容に沿って図を読み直してきちんと辻褄が合うのかを確認すればよいのだ。すげえ手間だな。
 理解するのに30分まではかからなかった。本当にまずいときは脳が全力で高速処理をするので、わりと切迫感を感じていたようである。通常であれば、倍の時間がかかるか、やってられるかクソといって投げ出しているところだ。

 あとは分けた目を、メリヤスはぎの要領で処理していけばいいだけである。これは過去に時間をかけて備忘録的な投稿を書いたせいか、手順は頭に入っている。
 こういうときに読み返すために書いたんだけどな……まあ、内容を整理して書くことでしっかり頭に入ることはよくあることだ。書くことによってぜんぶ忘れることもよくあるが。

 そんなわけで、いつもとは違うやり方で2目ゴム編み止めをした結果はこの通り。
 端はこんな感じ。
 ……毛糸の輪郭を判別する能力がろくにないのでよくわからないが、そこそこゴム編み止めになっているのではなかろうか。ちゃんと伸縮するしな。もういいよこれで(急に投げやり)。
 捨て編みをした場合とどっちが手短に済んだのかは、正直わからない。が、思っていたよりも面倒ではなかったので、しばらくこの方法でやってみるか。
 でもいずれは基本の方法でやらなきゃなんないときがくるかもな……