以前、リッチモアのベストアイズコレクションに編みたいものがたくさん載っていたということを書いた。どれも指定糸で編みたいので、廃盤になる前になんとか編まねばと思う。でもどれから編もう。隙間時間でのんびりやれるやつ……あるかな……
実は同時に購入したバックナンバー2冊は、そこまで編みたいものがなかった。でも最低でも1点は編みたいものがあるので、少なくとも「毛糸だま」よりは趣味に合っているのかなと思う(「毛糸だま」の方が掲載作品数が多いのに、編みたいものがひとつもないのが普通だったりする)。
が。
最新号はゼロ。
テーマがシュールレアリスムということで、10代の一時期にそこそこ関心を持った身としてはさすがに期待した。
それで開いて最初に出てきたのがデ・キリコ。よく知らない。そうだ、わたしがシュールに興味持ったのってダリ以外はブルトンとか言葉を操るほうで、あとはシュールじゃなくてダダとか表現主義じゃん……しかもダリはこの金儲け主義が!みたいな感じでシュールから追い出されたじゃん……
と、紙面とまったく関係のないことが頭をめぐっているうちに次に出てきたのがマン・レイ。え、ダダじゃないんだ……と、ますます自分の認識に自信が持てなくなって混乱。でも確かにマン・レイの写真を想起させるかな。白黒写真だし。
そしたら次はジョアン・ミロ。ミロは人生で2番目に好きになった画家(1番目はダリ)だけれど、シュールなんだ。はじめて知った。空腹すぎて見えた幻覚をもとに絵を描いたりしたから、そのへんがなのかなあ……
何故かミロをテーマにした作品は3点だけ。デ・キリコが8点、マン・レイが6点なのになんでこれしかないんだろう? 風工房デザインのメンズプルオーバーがいかにもミロという感じだけれど、他の2点はちょっとわかんないや。
次のマックス・エルンスト(作品8点)は名前しか知らなくて、特に編んでみたいものはなし。というか、ここまで編みたいものなし。
あと誰だろうと思いながらページをめくったらダリ。追放されたのにいいのかなと思ったりするが、この色合いがダリなのかとちょっと愕然とした。柔らかい色も使うけれどここまでふわふわしてたかな……と1991年の展覧会の図録をひっくり返したら、絵よりも彫刻に惹かれたのを思い出した。
印象に残った絵はほとんどが挿画などに使われたイラストレーションで、でも世間的には絵画の方が知られているだろうから、そりゃ掲載作品のイメージとずれるはずだよ。
余計な知識だの思い入れだのがあるから作品自体を見られていないのかも、と気を取り直して少し時間をおいてまた読み返したが、やっぱり編みたいものはない。びっくりするようなデザインもない。ぜんぶわりと普通に見える。
たまにはこういうこともあるか。
でもほんと前号との落差がすごいな。びっくりだ。
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