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レース糸玉用のポーチ

2025/09/11

 糸玉から糸を引き出すのは、毛糸であれば特に問題は感じていなかった。糸端を探しているときに中身がごっそり出てくるのも意に介しておらず、毛糸玉を分けたら分けたで玉巻き器で中心から糸を引き出せるように巻き直せば済む。
 問題は外側から糸を引き出す仕様の糸玉で、しかしショール用の変わり糸は手製のかごと棒針でどうにかなった。別にいちいち余分に引き出すのでも問題ないのだが、軽い力で糸を引っ張れるのはかなり楽だ。

 ではこのところ多用しているレース糸はというと、これまた外から使う仕様で、しかし特に何もしていない。かごと棒針を使う方法を見つけたときはレース糸も同様にできそうに思ったけれど、レース糸は芯の上下にも糸が巻かれている(芯の長さが短い)ので、棒針に通してからから回ると糸が擦れそうだ。
 そもそもレース糸を使うものは小物しか編まず、それがゆえに引き出しておく糸の量も大したことはないので、まあ別に何もしなくていいやと思った。

 が、オリムパスのホームページで公開されている「クロッシェ糸玉ポーチ」なるものを見つけてからどうにも気になり、遂に編んでしまった。
クロッシェ糸玉ポーチの作り方 | はじめてみよう手づくりレッスン・動画 | 手芸のオリムパス

クロッシェ糸玉ポーチの作り方 | はじめてみよう手づくりレッスン・動画 | 手芸のオリムパス

オリムパス製品を使用した作り方の手順をレッスン形式でご紹介。動画や画像で詳しく解説いたします。

 こんなもんいらないかな、でもあれば便利かな、と迷った挙げ句にいつもの「なんかこれおもしろそうだから編んでみたい」という、ゲーセンで100円玉を突っ込むノリ。なくてもいいけどこの編み図を編んでみたい。それで結果的に役に立たなかったらどうすんだとも思うが、既に使い道のないドイリーがいくつもあるので今更である。

 で、いざ編んでみてどうだったかというと。

 いつもはエミーグランデで編む前提のものを金票40番で編んでいるので、サイズでかいなと思った。金票40番でそれなりの大きさになるようデザインされているのだから当たり前だが、これが地味に辛かった。1周まだ終わんねえと思うこと多数。
 これまでの金票40番作品と並べてみた。
 向かって右側が同程度の直径だが、糸玉ポーチ以外はすべてピンを打ってブロッキングしたあとなので、もし糸玉ポーチも同様に処理したらもっと大きくなるだろう。要するに、今回は過去最大の直径なのだ。ピン打ちせずに10cm。そりゃ1周終わんねえと思うよな。
 しかも袋なのでモチーフ部分は2枚。加えて、持ち手部分が20cmちょっと。モチーフと持ち手に縁編みを1周、更に袋部分をとじるためにモチーフの円周7割くらいにもう1周縁編み。こうやって書いてみると正直、めんどくせえな。ちなみにモチーフ部分は今までのドイリーとは別の点で難しかった。

 いろいろケチをつけてみたが別に嫌だったわけではなく、めんどくせえな、でもしょうがねえ編むか、という感じ。イライラすることもない。仕事とは大違いである。こういうノリで仕事もやりすごせればいいのだが、まあ無理だな。